イモムシの中でもひと際目立つ模様を持っているのはツマグロヒョウモンチョウだと言えるでしょう。
ツマグロヒョウモンチョウとはヒョウモンチョウの一種で、アジア地域に広く分布しており、この日本にも数多く生息していると言われています。
その前身は黒く背中に一筋のオレンジ色の線が入っており、なにより身体一面にトゲが生えている、毒々しい姿のイモムシとされています。
そんなツマグロヒョウモンチョウの幼虫に付いて調べてみました。
黒とオレンジのイモムシの種類はいったい何?!
前述したとおり、黒い体色に背筋にオレンジ色の線が入っており、身体全体にトゲが生えているのはツマグロヒョウモンチョウと呼ばれるチョウの幼虫とされています。
ヒョウモンチョウの生息地は涼しい場所とされていますが、このツマグロヒョウモンチョウは平地に咲くビオラやパンジーなどの葉を食草としており、比較的人間の住む場所に近い所でよく見かけるイモムシのようです。
体長は最大でも3センチ程度の比較的小さいイモムシのようですが、その黒とオレンジ色の姿がとても目立つため、すぐに見つけることが出来ると言われています。
ツマグロヒョウモンチョウのイモムシのトゲは見掛け倒し!?
身体に生えているトゲは固く、肌のやわらかい部分などに触れればチクリと痛みがあることもあるようですが、実はこのトゲには毒などは含まれておらず、また幼虫から自発的に攻撃してくることも無いと言われています。
このトゲと黒とオレンジの目立つ体は、他の毒を持っている虫に擬態した姿であると考えられており、単なる見掛け倒しと言っても良いでしょう。
成虫になったツマグロヒョウモンチョウの姿はイモムシの頃とは比べ物にならないほど美しいとされているようです。
ただし、毒は持っていないようですが、1匹のメスから1000個以上の卵が産まれるため、パンジーなどのガーデニング用の花の花を食べつくしてしまうこともあるので、害虫という一面ももっているようです。
まとめ
黒くてオレンジの体色で、身体中にトゲを持っているイモムシは、ツマグロヒョウモンチョウの幼虫であることが分かりました。
トゲ自体には毒は無く、触っても安心と言われていますが、一方でパンジーやビオラなどに被害を与えることがあるようなので注意が必要だと言えるでしょう。