スズメバチは日本にいる蜂の中で、誰もが出会いたくない昆虫といっていいでしょう。
その獰猛さは際立つものが多く、人が巣に近づくだけでも、威嚇はもちろん攻撃を確実的におこなってきます。
スズメバチの巣を駆除した時に中から時折スズメバチ以外の昆虫や青虫が出てきたりするのはいったいどういう事なのでしょう。
スズメバチの巣に青虫がいるのはなぜ?
日本にいるスズメバチの種類はどのくらいいるのでしょうか。
日本にいるスズメバチの種類は16種類が確認されています。
この中でも特に4種類(オオスズメバチ、キイロスズメバチ、コガタスズメバチ、ヒメスズメバチ)が人間に対しての被害報告が多いのが特徴的です。
オオスズメバチ以外は、人が住んでいる地域でも営巣する事が多い為、被害が多くなっています。
なかでもキイロスズメバチの特化した攻撃性の強さは、人間でも不用意に刺される事で確実に大きなダメージを受ける事になります。
スズメバチの巣は女王バチが1匹で卵を産みつけながら営巣し始めます。
順次生まれた物から幼虫・成虫へとなり働きバチに変化をすることで、女王バチは外に出なくなって行きます。
実に卵を産む数は少なくても1000個、多ければ3000個以上も産みつけて行くのです。
これが全て働きバチという訳ではなく、中に次の女王バチとなる物も含まれる事になるのです。
それだの幼虫を養う為に、働きバチは外に飛び出し、小型の昆虫や青虫などを巣に持ち帰って来るのです。
スズメバチの幼虫の食糧となるのは、捕獲してきた昆虫や青虫などを、食いちぎって丸めた物がエサとなるのです。
多くの方が勘違いをしているのはスズメバチは肉食という勘違をしているのです。
獰猛ですから、昆虫や青虫などを食べていると思われがちですが、実は蜂の身体の構造を思いだして下さい。
胸部から腹部にかけて物凄く細くなっているのです。
成虫になったスズメバチは、固形のエサを食べることができない身体の構造に変化してしまうのです。
スズメバチが青虫などを加えて運んで巣に持ち帰るのは、幼虫のエサを作る為の材料という事になるのです。
活動中のスズメバチの巣を取り除く作業中に巣の中から、青虫や昆虫が出てくる場合がありますが、これは全てスズメバチの幼虫のエサとなる為に捕獲されてきた物となります。
この青虫等の捕獲作業は8月~10月がピークとなり、それ以降は沈静化に向かって行きます。
新しい女王バチが誕生する事で、巣にいるオスバチは全て女王バチと共に旅立っていってしまいます。
基本的にはスズメバチは越冬する事できるのは女王バチのみで、それ以外は越冬する事が出来ないのです。
また一度使った巣は二度と使わない事も大きな特徴と言えます。
まとめ
スズメバチの巣の中に青虫がいるのはなぜ?について紹介してきました。
スズメバチがみかん科の木のまわりにうろうろしていたり、アブラナ科の植物の回りをウロウロしている時は、エサとなる青虫を探している事になります。
この時はかなり気性が悪くなっていますので、人が近づくだけでも攻撃を仕掛けてきます。
スズメバチを見かけたら、一番は近づかない事が重要なのです。