アゲハ蝶がひらひらと飛んでいる近くの木の葉をよく観察すると、アゲハ蝶の幼虫や卵を発見することがあります。
卵から孵化してすぐの幼虫は、小さくて黒っぽい体をしています。
1齢幼虫と呼びます。
その後脱皮を繰り返しながら成長し、2齢幼虫、3齢幼虫、4齢幼虫、5齢幼虫と姿を変えていきます。
4、5齢幼虫になると、体も黄緑色になります。
今回はアゲハ蝶の幼虫すべてを指して「青虫」と呼ぶことにします。
では、アゲハ蝶の青虫を育てよう!と思った時どのように飼育していくとよいのでしょう。
今回はえさや準備しておくものなどを中心にご紹介しましょう。
アゲハ蝶の青虫の育て方!何が必要?
アゲハ蝶の青虫を見つけて飼おうと思ったら、まず容器を用意しましょう。
水槽のようなプラスチックの容器がいいです。
網目のついた容器では、青虫の糞がこぼれ落ちてしまいますで、オススメできません。
容器の下には土や、新聞のチラシ、キッチンペーパーなどを敷いておきます。
青虫がいた木の枝を取って、一緒に入れてあげます。
アゲハ蝶の青虫は大量に葉を食べますので、毎日新鮮な葉を入れてあげましょう。
可能であれば枝ごと取って挿してあげるといいです。
葉はすぐに枯れてしまうので、枝の切り口を濡れたテッシュに巻いて、土に埋めておくと長持ちします。
また羽化する時に、成虫がつかまって羽を乾かすための場所も必要です。
木の枝や割りばしなども入れておきましょう。アゲハ蝶の青虫は、とにかくたくさんの糞をします。
放っておくとカビが発生し、青虫も病気になってしまいます。
拭きとっていつもきれいにしておくとよいでしょう。
温度や湿度の管理も特に必要ありません。
5齢幼虫になって、ある日急にエサを食べなくなったら、いよいよ蛹になる前の準備段階が始まります。
一度小さくなった後、突然脱皮して蛹になります。
羽化する前には、蛹が透き通り中を確認できるようになります。
10日~2週間くらいで成虫になります。
アゲハ蝶の青虫ってみんな同じエサを食べるの?
では、エサは何を与えればよいのでしょう。
実はアゲハ蝶の種類により、エサを分けなくてはなりません。
一番よく見かける「ナミアゲハ」はミカン、ユズ、サンショウなどのミカン科の植物を食べます。
ナミアゲハより少し黄色っぽい「キアゲハ」はセリ、ニンジン、パセリ、アシタバなどセリ科の植物を好みます。
よくわからない時は、アゲハ蝶の青虫がついていた葉っぱが好物だと思われますので、その葉を一緒に入れてあげるとよいでしょう。
モンシロチョウの幼虫が食べるキャベツなどは食べませんので注意してください。
まとめ
アゲハ蝶の青虫は成虫になるまで、1~2か月かかりますが、エサを絶やさず、容器内を常に清潔にしておけばとても飼育しやすいと言われています。
脱皮をしてどんどん姿を変えていき華麗な姿の蝶になる、その過程は観察していても楽しいです。
夏休みなどに、お子様と一緒に飼育してみてはいかがですか。