採集した蝶の幼虫の生育が遅かったり急に動かなくなってしまったりしたら心配になりますよね。
そんなときに正しい知識を持っていれば、それが本当に危険なサインなのかを判別することができるかもしれません。
ナミアゲハが羽化に要する日数
ナミアゲハが蛹になってから羽化するまでの日数を調べてみると、15日程度と言われていることが多いようです。
7~10日程度で羽化すると伝えられていることもあるようですが、蝶の成長速度は積算温度によって変わり暖かい地域や季節ほど早く成長するので情報に揺れが発生することもあるようですね。
蛹が20日以上経っても羽化せず色が変ったりしてしまった場合には、蛹化に失敗してしまっているかもしれません。
逆にどんなに待ち遠しくなったとしても、15日は触ったりせずに我慢強く見守りましょう。
ナミアゲハが羽化する時期
自然界では、冬を蛹の状態で越したナミアゲハが春先に一斉に孵化して柑橘類の葉の近くに産卵するため、そのタイミングに合わせてその地域のナミアゲハの発生時期には波が生まれます。
日本の人間で例えると戦時中は子供が少なかったのが戦後になって子供が急増し団塊世代になって、更にその世代の子世代が団塊ジュニアと呼ばれるようになる、というのに似てるでしょうか。
そうしてアゲハチョウは2ヶ月くらいの生を繰り返しながら1年に2~4回くらい世代を交代していきます。
なので回数や時期は地域の温度によって大きく異なるのですが、ナミアゲハが羽化する時期はその年の気温によって決められていて、1年に数回世代ごとに一斉に行われるということのようです。
まとめ
飼育下での羽化のタイミングは室温によって決まるので冷房が効いた部屋で飼育したりしていると遅くなりますし、暑い部屋だと早くなります。
時間に関しては自然環境下では早朝に羽化するので、生で羽化のシーンを見たい人は蛹の入ったケースを遮光して羽化のタイミングをコントロールしたりするそうです。