モンシロチョウを最近見かけたことがありますか?
青虫というのは基本的には、モンシロチョウの幼虫の事をさしている事が多いようです。
モンシロチョウの幼虫は小さいころから緑色をしており、さなぎになる前まで、色はほとんど変わらないことがわかっています。
モンシロチョウの幼虫である青虫の大きさや特徴について紹介していきます。
モンシロチョウの幼虫の青虫の大きさや生態は?
モンシロチョウは温暖な気候の地域に生息している事から、基本的には日本中どこでも見かける蝶になります。
誰もが一番多く目にする蝶は、モンシロチョウが多いのではないでしょうか。
モンシロチョウが卵を産みつける場合にはどのような、ものに卵を産みつけるのでしょう。
モンシロチョウはキャベツの葉やアブラナ科の植物に卵を産みつけます。
産みつける場合でもモンシロチョウは1カ所にまとめて産むのではなく、1つ1つバラバラに葉の裏柄に産みつけていくのです。
それも、モンシロチョウの卵は1mm程度の大きさしかありません。
この卵は1週間で孵りますが、出てきた幼虫は、まだ緑色ではなく、黄色で周りに毛虫のようにトゲトゲになっています。
幼虫はすぐに葉を食べる訳ではなく、殻を食べることから始めます。
この殻には栄養素が詰っていると考えられるからです。
葉を食べ始めると幼虫の体は青虫の色である緑に徐々になって行きます。
モンシロチョウの幼虫は、そのまま大きくなって行く訳ではなく、脱皮をしながら徐々にその姿を大きくしていきます。
その脱皮の回数はおおよそ4回と言われています。
1回目の脱皮をした後は約7mm程度に大きくなります。
2回目の脱皮した後では約11mm程度になり、4mm大きくなっています。
3回目の脱皮した後では約18mm程度になり、7mm大きくなっています。
4回目の脱皮した後では約27mm程度になり、9mm大きくなっています。
最初の脱皮から最後の脱皮までで、約20mmも大きくなるのです。
またこれら脱皮をした皮は、天敵などに見つからない様に食べてしまいます。
最後の4回目の脱皮を終了してから、気温との関係で16度以上あれば約2週間でさなぎになり、16度以下であれば1カ月程度かかってしまうケースもあります。
ここまで来る青虫ほんの一握りと言っていいでしょう。
人間によって駆除されたり、天敵に捕食されたり、または寄生蜂に青虫の身体の中に卵を産みつけられてしまう等、成虫になるまでには、相当数の青虫はいなくなっていると考えていいでしょう。
モンシロチョウの産卵期は春から秋口まで長い期間ありますが、夏以降に生まれた青虫は寄生蜂に90%以上卵がうみつけられていると考えられており、夏以降成虫になる青虫は非常に少なくなります。
まとめ
モンシロチョウの幼虫の青虫の大きさや生態等の特徴について紹介してきました。
産卵期が非常に長いモンシロチョウですが、夏以降その姿を見かける事が少なくなる理由がわかりました。
大きさも最大で30mm近くになるので、この頃に発見しても既に青虫による食害がかなり進行してしまった状態でしょう。
食物連鎖の中では一番低い部分にいる物ですから、相当な数が存在している事になります。
当然ながら駆除できる数も限られてしまうので、植物などは成虫は取り付かない様に寒冷紗などをかける対策が必要になるでしょう。