地植えされている柑橘類の木を庭で育てている方も多いのではないでしょうか。
実がうまく付けば、季節によっては、果物は自前という事も考えられます。
しかし、柑橘類の葉が大好物なのがアゲハ蝶の仲間たちなのです。
背中に黒い線が入っているとなると、アゲハだけの青虫とは言いにくくなるのでしょうか?
青虫 の背中に黒い線があるのはどんな蝶になるのか?
多くの方は青虫は、何らかの蝶になると思っているのではないでしょうか。
青虫だからといっても必ず蝶になるとは、限らないのです。
青虫でも、成長しさなぎになって羽化すると、蛾が誕生する事も多くあります。
反対に毛虫なのにもかかわらず、蝶が産まれる事もある為に、青虫が蝶・毛虫や芋虫が蛾という判断は当たってはいない事になります。
青虫の背中に黒い線がある物がいますが、これはいったい何の幼虫なのでしょう。
青虫の背中に無数の黒い線が入っている物は、キアゲハの幼虫になります。
キアゲハは、羽が黄色い事からキアゲハと呼ばれますが、一般的なアゲハとは羽の根元が黒いと言う違いです。
都心部ではなかなか見られないですが、郊外に行けば多少見ることが出来るでしょう。
他には、モンキアゲハの幼虫がいます。
頭の部分や胴体に黒のラインが入っています。
モンキアゲハは、幼虫が緑色に対して、成虫は羽が黒く、後翅に黄白色の斑模様があるのが特徴になっています。
このモンキアゲハは、日本でも最大級の蝶の種類になります。
青虫からは、決して想像する事ができないです。
また、青虫の胴体に1本の黒い横線が入っている物がいます。
これはクロアゲハの幼虫になります。
クロアゲハは、比較的多く見られる事が多く、都市部から山間部まで広い範囲に生息しています。
地域によっては、後ろはねの部分のオレンジ色が大きく発達する個体もいるようです。
一般的なクロアゲハでも地域によっては、成虫の後はねの模様に違いが生じる事がわかります。
クロアゲハの仲間の幼虫の青虫は、胴体の前半部に黒い線が2本入る青虫がいます。
これはオナガアゲハの幼虫です。
このオナガアゲハはクロアゲハと非常に似ていますが、羽の部分が引き延ばされた様に長くなっているので、違いがわかる事になります。
アゲハ以外の青虫で背中に黒い線が入っている物はクロスズメの青虫が特徴的になります。
松の木によく見かけるために、背中に黒いラインや松の木の色に似た色合いのラインが縦方向に入っています。
確実に擬態する為にこの様な模様をしていることになります。
クロスズメはスズメガの一種で羽は体の大きさに対して小さく、閉じている時の姿は三角形の形になっています。
幼虫は青虫のように見えますが、実際に分類では芋虫の方に分けられています。
まとめ
青虫の背中に黒い線が入っているのは、羽化するとどんな蝶になるのか?について紹介してきました。
今回紹介したのはほんの一例にすぎません。
代表的な物はアゲハ科が多いですが、最後に紹介したようにクロスズメのように蛾の幼虫も緑色に黒のラインが入っているものもいるのです。
一概に青虫が蝶ではなく、蛾もいる事が改めて分かった事でしょう。
またむやみに素手で触ったりしない様にしましょう。
青虫によっては刺される危険性もあるので注意を怠らないのが一番です。