オオムラサキという蝶をご存じですか?
図鑑やゲームで見たことがあるという方以外にはあまり知られていないかもしれません。
オオムラサキは日本で発見された蝶で、日本の国蝶にも選ばれ、学名にも日本人である佐々木からとってSasakiaという名前がつけられているほど蝶々界では日本を代表する馴染み深い蝶なんですよ。
今回はそんなオオムラサキの羽化に焦点を当ててご紹介していきたいと思います。
オオムラサキの羽化に要する時間
オオムラサキが羽化に要する時間は約5分と言われたり、3分半と言われたりしています。
どの段階をもって羽化が完了したと見るかによって変わるのかもしれません。
ウェブサイトで検索してみるとオオムラサキを飼育している人や施設が記録した羽化の最中の動画やコマ撮り写真がたくさん見つかりますので、興味がある方は是非検索してみると良いと思います。
羽化が始まるときには蛹の殻に亀裂が入る小気味良い音がするそうですが、オオムラサキの飼育は大変難しく特に蛹のまま羽化せずに一生を終えてしまうことが多いことから、この音を聞くことがオオムラサキ飼育者の間では最大の喜びにして目標のひとつともなっているそうです。
それでも自然を相手にするのは甘くはなく羽化の途中で力尽きてしまうこともあるそうで、とても悲しいことですがだからこそ蝶は美しく見えるのかもしれませんね。
オオムラサキが羽化する時期
オオムラサキは基本的に6月下旬に蛹化を始め2週間ほどで羽化しますが、時期は暖かい地域ほど早まり寒い地域ほど遅くなると思われます。
更にオスの方がメスよりも10日ほど早く蛹化と羽化を迎え、早い地域の個体だと6月下旬には既に成虫のオオムラサキのオスを見ることもできるそうです。
ちなみにオオムラサキはオスの方がメスよりも遥かに派手な翅をしていて、一般的にオオムラサキと言ってイメージされるような綺麗な色をしているオオムラサキは全てオスの個体です。
オオムラサキの成虫は比較的蝶や蛾の中では長生きで8月まで見ることができます。
まとめ
羽化は基本的には7月中旬、かかる時間は5分未満です。
1日のどの時間帯に羽化するといった規則性は確かめられませんでした。
オオムラサキの羽化と蛹化に関して特徴的なのはタテハチョウの仲間なので頭を下にして蛹になること。
蛹になるときに葉を使ってその中で蛹になること。
オスの方がメスよりも早く羽化することの3点と言えますが、いずれもタテハチョウ科の特徴であったり他のほとんどの蝶にも見られる特徴でありオオムラサキ特有という程珍しいものではないようです。