実は蝶や蛾の幼虫が蛹化までに何回脱皮するかは種類によって違うのをご存じですか?

実は脱皮の回数のみならず、蛹化の仕方や冬の越し方など当たり前のように思われる蝶の行動も種類によって本当にバラバラで興味深いんですよ。

この記事では、日本の蝶の中でも最も馴染み深い蝶のひとつであるナミアゲハの脱皮に注目してお伝えしていきます。
幼虫 ナミアゲハ 脱皮

ナミアゲハの幼虫の脱皮の特徴

ナミアゲハは生まれてから全部で4かい脱皮して最終的には5齢幼虫になります。

また4齢幼虫までは黒っぽく小さな体をしているのですが、最後の脱皮で終齢幼虫になると体が緑色になって、体の両側に眼状紋を持ち独特な体形をした馴染みのある姿へと変わります。

調べた限りでは、特にナミアゲハだけの脱皮の特徴というものは見受けられませんでした。

他の蝶と同様に、ナミアゲハも糸で足を足場となる葉に固定してじっとし1日ほどかけて脱皮の準備をすると、蠕動運動をしてはいでるようにして殻から抜けます。ちなみに抜けた後の抜け殻は食べてしまいます。

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脱皮に関する注意点

よくある失敗談として、幼虫が動かなくなったので力尽きてしまったのかと思い確かめようと幼虫をつついたり動かしたりしてしまったが故に幼虫が脱皮に失敗してしまうという話があります。

モンシロチョウなどのほかの蝶の飼育でもよく言われることなのですが、脱皮の直前には新しい体と古い皮の都合で、頭の後ろに溝や盛り上がりと言われる特徴的な変化が見受けられます。

そうでなくても基本的にモンシロチョウやナミアゲハのようにポピュラーに飼育される幼虫はそこまでデリケートではありません。

少なくとも寄生ハチにやられたりしていなかったりよっぽど世話をさぼっていたわけでもなければ終齢幼虫までに死んでしまうということはほとんどありません。

餌の交換や糞の処理などはマメにやってあげた方が良いですが、あまり刺激しないでおいてあげるのも愛情ということで動かなくなってもそっと見守ってあげましょう。

まとめ

4齢幼虫から5齢幼虫になって大きく姿かたちが変わるときには脱皮にも特徴的な点が見受けられるかもしれないと予想しましたが、そうした特徴を見つけることはできませんでした。

脱皮や羽化についてはまだわからないことも多いようです。

最近は脱皮や羽化の最中に体を再編成するときに自分の身体を分解する酵素が発見されるなど研究は進んでいるようです。

結論的には他の蝶と比較して有名な珍しい特徴はなかった、と言いたいところですが悪魔の証明のごとく無いものは証明しづらいと言うのが実のところです。

もしご存じの方がいらっしゃったら教えてくださいね。

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