ツバキやサザンカなど、身近な植物に発生し、刺されると皮膚炎を起こす厄介な毛虫。
それがチャドクガの幼虫です。
毒針毛はとても小さく、チャドクガの幼虫に直接触らなくても、風に舞って飛んできた毒針毛(目に見えない)が肌を刺し、炎症を起こすこともあります。
そんなチャドクガの弱点は?実はとっても身近な〇〇なんです!
チャドクガの幼虫の弱点は「熱湯」!?
ツバキ科の植物の葉の上に、小さな毛虫がびっしりと整列してくっついているのを見つけたら、それは間違いなくチャドクガの幼虫です。
チャドクガの幼虫は年2回、初夏の頃と、夏の終わりに発生します。
チャドクガの持つ毒針毛は非常に危険なため、刺されないよう注意しましょう。
チャドクガの持つ毒はヒスタミン系で、肌を赤くかぶれさせます。
強烈な痛痒さを引き起こし、ひどいときは夜も眠れません。
しかし、その毒には意外な弱点があります。
それは「熱湯」です!
チャドクガの持つ毒は斧な成分がタンパク質のため、50度以上の熱を加えることで変質し、無効化することが出来ます。
チャドクガは、幼虫だけでなく卵から成虫まで一生を通じて毒針毛を持つ、非常に厄介な害虫です。
また、幼虫の亡骸や脱皮した後の抜け殻にも毒針毛は残ります。
チャドクガの幼虫は威嚇の際に毒針毛を撒き散らすため、木にいるチャドクガの幼虫に向かって殺虫スプレーを蒔いたり直接熱湯をかけたりすると、驚いて大量の毒針毛を撒き散らします。
せっかく一箇所に集まっている幼虫が散り散りに逃げてしまい大変なことになりますので、絶対にやめましょう。
チャドクガの幼虫を熱湯で駆除する方法はとっても簡単です。
まずは、チャドクガがついた葉を枝ごと切り落とし、ビニール袋などに入れます。
全部集め終わったら、毛が飛ばないよう口を細く開け、熱湯をかけるだけ!
幼虫はもちろん、毒に対しても効果的な方法です。
駆除する際は、肌の露出をなくし、完全防備で行ってください。
立ち位置はなるべく風上にし、チャドクガの幼虫をびっくりさせないようそーっと行うのがポイントです(チャドクガの幼虫は危険を察知すると毒針毛を撒き散らします)。
もし、地面にチャドクガの幼虫が落ちてしまった際は、上から水で濡らしたティッシュをそっとかぶせ、割り箸で包み込むようにして拾うのがおすすめです。
落ちた地面にも熱湯をかけておくのを忘れずに!
駆除の際に使ったハサミや服は、毒針毛がついている可能性が高いため終わった後は必ず消毒しましょう。
ここでも熱湯が役に立ちます。
ハサミなどの道具すべてにまんべんなく50度以上の熱湯をかけるだけで消毒完了です!
着ていた服も、熱湯に漬け込むことで消毒できます。
また、万が一刺されてしまった際も、熱湯で対処できる方法があります。
チャドクガに対して、50度以上の熱湯は最強の武器になるのです。
まとめ
チャドクガの幼虫を熱湯で駆除する際は、チャドクガが驚いて毒針毛を撒き散らさないようそーっと行うのがポイントです。
チャドクガの危険な毒は、主な成分がタンパク質で、50度以上の熱で変質し無効化出来るため、50度以上の熱湯が最強の武器になります。
駆除の際に使っ他道具や衣類もすべて熱湯消毒しましょう。