チャドクガの幼虫を効率よく駆除するためにはどうしたら良いのでしょうか?
チャドクガの幼虫は危険を察知すると毒針毛を撒き散らします。
そのため、駆除の際はいかに毒針毛が散らないようにするのか?が重要なポイントとなります。
チャドクガの幼虫を駆除する方法と、注意点
まず、駆除する際の服装は、長袖・長ズボンが必須となります。
チャドクガの幼虫の毒針毛は細く、布の繊維をすり抜けて肌に刺さるため、レインコートのようなものを上からかぶるとなお安心です。
その他、帽子、マスク、メガネ(できればゴーグル】、首にタオルを巻く、手袋を必ず着用してください。
手袋は軍手ではなく、ビニール手袋がおすすめです。
まず、チャドクガの幼虫を駆除する際に絶対にやっていはいけないのが、幼虫のいる木に向かってむやみに殺虫剤を振りまくことです。
殺虫剤は幼虫には効果てきめんですが、毒針毛には効きません。
殺虫剤に反応したチャドクガの幼虫は威嚇のために毒針毛を巻き知らし、糸を吐きながら地面に落ちていきます。
毒針毛は風に舞って飛んでいきますので、被害が拡大する恐れがあり危険です。
また、駆除された幼虫の掃除も大変になります。
毒針毛の毒はそのまま残っているため、素手で触ればかぶれる、ホウキで履けば毒針毛が舞う…悲惨な結果になってしまいます。
一見手軽に見えますが、避けたほうがいい方法です。
チャドクガの駆除の時期は、幼虫が発生する5月初旬と、8月下旬の年2回。幼虫が大きくなると行動範囲が広がり、木全体に広がってしまうので、早めに行いましょう。
チャドクガの幼虫は、若齢期に一枚の葉に密集して生息する特徴があります。
その時が駆除のタイミングです。
駆除の際は、幼虫が集団で葉にくっついている時期を狙いましょう。
一番安全な駆除方法は、「毒針毛固着剤」で固めて駆除する方法です。
チャドクガの幼虫がついている歯を見つけたら、チャドクガの毒針毛が飛び散らないように固着剤をスプレーします。
こうすると、チャドクガの幼虫が毒針毛を撒き散らす前に固めてしまうことが出来るのでより安全です。
しっかり固まったら枝ごと切り落とします。
ビニール袋に入れ、しっかりと口を縛りましょう。
可燃ごみとして捨てられますが、ゴミ捨て場でチャドクガの幼虫に刺される被害もあるようです。
ビニール袋を2重以上にしてしっかり口を縛る、もしくは50度以上の熱湯をかけ毒針毛の毒を無効化してから捨てるとより安心です。
また、地面に落ちているチャドクガを見つけたりした際は、なるべく刺激しないようにして、何枚も重ねたティッシュを水で濡らし、上からそっとかぶせましょう。
こうすることで毒針毛が散るのを防ぐことが出来ます。
そのまま、割り箸などでそっと包み込むように駆除すると良いでしょう。
駆除が終わったら、着用していた衣類などは洗濯する前に必ず50度以上の熱で消毒しましょう。
スチームアイロンをかけたり、乾燥機にかけたり、熱湯に漬け置きするのが効果的です。
手袋やゴーグル、その他の道具も、熱湯消毒をして付着した毒針毛の毒を無効化するようにしてください。
まとめ
チャドクガの駆除で最も安全と思われるのは、①固着剤で固める、②枝ごと切り落とす、③ビニール袋に入れ、熱湯をかけて毒を無効化する方法です。
駆除の際は服装に注意し、なるべく肌が露出しないよう死にてください。
駆除の際に使った道具は、使用後に必ず熱湯消毒しましょう。
安全かつ効率的にチャドクガの幼虫を駆除し、毒針毛の被害を防ぎましょう。