私達の身近にいる害虫、チャドクガをご存知ですか?
25~35mmくらいの黄色(メス)、または黒褐色(オス)をしたガで、このメスは毒針毛と呼ばれる非常に危険な毛を持っています。
チャドクガの毒針毛に触れると皮膚炎を引き起こし、赤い発疹とともに眠れないほどの痛痒さが引き起こされます。
特に危険なのはその幼虫です。
危険なチャドクガの幼虫の特徴はどんなものなのでしょうか。
チャドクガの幼虫。その特徴は?
チャドクガの幼虫の最大の特徴は、餌となるツバキ科の葉の上に数十匹がきれいに並んで葉を食す姿です。
チャドクガの幼虫は、孵化してしばらくはこのように集団で行動し、一枚づつ葉を食べ尽くしていきます。
ひどいときには木を丸裸にしてしまうほど食欲旺盛っぷりです。
ツバキ科の葉の上に毛虫が密集していたら、ほぼ間違いなくチャドクガの幼虫でしょう。
チャドクガの幼虫は、全体を白いふわふわした毛に覆われ、体中に危険な毒針毛を持っています。
この毒針毛に触れると皮膚炎を引き起こします。
毒針毛は風で飛ばされるほど軽いため、直接触らなくても近くを通るだけでその被害にあう危険があります。
チャドクガの幼虫の大きさどれくらい?
チャドクガの幼虫は、孵化したてはとても小さく色も淡いため、集団で葉にくっついていても見逃すほどです。
成長すると25mmほどになります。
この頃になると色もはっきりし、ムチムチした見た目になってきます。
1枚の葉には収まりきらず、枝などにも這う姿が見られます。
一般的なドクガ(=毛虫)の中でも比較的小さい方です。
数字だけ見ても25mmはとても小さい印象ですが、体中を長い毛に覆われているため実際にはもう少し大きく見えるでしょう。
チャドクガの幼虫はどんな色?
チャドクガの幼虫は成長に伴い色が変化します。
生まれてすぐは淡い黃色をしており、葉に集団でついていても気が付きにくいほどです。
成長するに従い背中の黒い斑点が大きくなり、全体的に色もはっきりします。
最終的には頭がオレンジ色、身体はオレンジに近い黄色に、黒のまだら模様です。
ひっくり返すとお腹側は灰色をしています。
集団で葉に整列しているため、ぱっと見は黒っぽい塊に見えることが多いでしょう。
まとめ
チャドクガはとても身近な害虫です。
特にその幼虫のもつ毒針毛は、触れると皮膚炎を引き起こしとても危険です。
ツバキ科の葉の上に毛虫を見つけたら要注意!
チャドクガの幼虫の特徴を知り、毒針毛による被害に合わないよう注意しましょう。