芋虫には数千種類もの仲間がいるとされており、その中には他の虫が持つ毒が聞かない種類もいくつか存在しているようです。
数多くいる昆虫には自分や仲間たちを守るために毒を使って攻撃してくる種類や、毒を使って捕食活動をする種類などが居るとされています。
芋虫の多くは動きが遅く、捕食するいは最適と言えるようですが、毒を受けても動きを止めることなく、逃げのびたり、自身のえさ場を守ったりする種類がいるそうです。
芋虫は毒が効かない!?
特定の芋虫には神経毒が効かないと言われています。
神経毒とは体を動かす神経に作用して、動きをマヒさせる毒の一種と言われていますが、芋虫には神経節(しんけいせつ)と呼ばれる神経細胞が集中した器官を複数持っているとされ、ひとつの神経節が機能しなくなっても、動作にはほとんど影響を及ぼさないと考えられています。
捕食に毒を利用する昆虫の殆どが神経毒だと言われており、こうした動きを止めて捕食する虫からの攻撃に耐えることが出来るようです。
また、ある実験では、複数の昆虫にサソリなどの神経毒を使用して、芋虫だけが生き残ったと言われています。
芋虫が毒に耐えることが出来るのは神経節が複数あるほかに、身体の作りが非常に単純化されているため、毒が無効になるという説もあるようです。
毒を溜め込んで、身を守る芋虫がいる!?
芋虫は毒が効きづらいことを利用して、食草に有毒な植物を選び、自分自身では作ることが出来ない有毒物質を体内に溜め込んでいる種類もいるそうです。
こうした性質は、体内に毒成分を保有することによって、一度捕食した昆虫や鳥類から、仲間を守る為だと考えれているようです。
まとめ
芋虫はすべての種類ではないですが、毒が効かない身体の構造をしているようです。
なぜ毒が効かないのかは諸説あるようですが、どれも詳しい事は分かっていないようです。
この芋虫の毒が効かない性質を利用して、人間の医療にも役立てようとする調査は今でも進められているそうです。