鳩と共に平和の象徴とされる植物オリーブですが、そんなオリーブにも容赦なく青虫は寄ってきてその平和を崩してしまいます。
オリーブと私達の平和を守るために、オリーブを好んで食べる青虫の特徴や対処法を知っておきましょう。
オリーブにつく青虫を予防するには?
青虫全般に言えることですが、大体の青虫は成虫である蝶や蛾が幼虫の好きな植物の葉に産卵し、それが孵化することで発生します。
産まれながらにして葉の上ですので、ミミズのように地面を伝って青虫がやってきて幹を上り葉までたどり着くということは種類にもよりますが実はまったくありません。
なので背が低く鉢などに植わっているオリーブであれば、防虫ネットをかけて成虫の蛾が入って来れないようにさえしてしまえば、青虫も予防できてしまうわけですね。
ですが背の高いオリーブの木になると予防は困難です。
農薬で予防したいところですが、スズメガに対する登録農薬はスミチオンと乳剤だけで展着剤も加えるなど手間もかかります。
オリーブの木が大きい場合はまめに青虫を駆除していれば多少虫が発生してもすぐに木が枯れてしまうということはないため、大きなオリーブを育てている場合は春先の5月頃に早めの青虫発見を心がけましょう。
その駆除方法とは?
基本的に青虫の駆除は手作業で行います。
早めに行うとベターです。
特にスズメガの幼虫は見つけづらいほど小さくはなく葉や茎の中にもぐったりもしないため駆除が簡単で、逆に駆除しないとものすごく巨大になって大量に葉をたいらげてしまうので面倒がらずに早めに駆除することが一番大切です。
穴が空いた葉やフンが葉の下に落ちているのを見つけたらすぐにスズメガを探しましょう。
またハマキムシはその名前のまま葉を糸でくるくる巻いたり葉っぱ同士をくっつけたりするので、ハマキムシ自体は非常に小さくて見つけづらいですがハマキムシが居るサインは発見しやすいです。
葉が葉脈を避けて透けるように薄く食べられていたら葉の裏にハマキムシが居ますので、注意深く探してみましょう。
そして最後にこちらは青くないので青虫ではなくただの芋虫ですがコウモリガの幼虫です。
こちらは枝の中間を齧ってしまい、小さいオリーブの木だと枝の先を全部ダメにされてしまうことも少なくないという危険な虫です。
何故か枝の先が弱くなってきたなと思ったら、病気でない限りはコウモリガのせいです。
そういったときは、枝を慎重にチェックしてみてくださいね。
まとめ
特に農薬を使う時のチェックポイントのひとつに益虫を害さないというのがありますが、意外にも益虫を大切にすることが虫害を防ぐ最も手軽で効果的な方法だと言う人も居る程の効果があるそうです。
家の中でクモを見つけたらやっつけずにベランダのオリーブの鉢の上にそっと置いてみるなどしてみると、次の輪廻でお釈迦様に優遇してもらえるなどの効果も期待できていいかもしれませんよ。