小さな畑を借りて家庭菜園をやったことがある人には経験があると思いますが、家庭菜園で最も手間がかかる上に失敗すると大事な野菜が台無しになってしまう作業が、害虫駆除です。

今回はキャベツと青虫についてまとめてみました。

青虫 キャベツ 薬

キャベツの最大の天敵は青虫!除去に適した薬選び!

キャベツは家の庭先やプランターで育てるには少し大きな野菜ですから畑を借りて育てる場合が多いと思いますが、そうなると周りは自然だらけで土も一面に大量、更に畑が家から遠いとこまめに様子を見ることもできないなど害虫対策では大変なことだらけ。

防虫ネットを張り手積みで害虫や卵を駆除するのは大変な手間になってしまいます。

そこで最も手間をかけずに害虫駆除をする方法は薬を使うことです。

でも薬って何を選べばいいの?使い方は?

もし間違ったら大変なことになりそう、など初めて薬を使うときは不安が多いですよね。

そんな方の為に、今回はオルトラン水和剤を例に、正しい農薬の使い方をおさらいしていきましょう。

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オルトラン水和剤を用いたキャベツの青虫予防方法!

オルトラン水和剤は農薬の中でも高い安全性と効き目を兼ね備えた比較的メジャーな薬です。

顆粒タイプもありますが今回は水和剤をご紹介します。

オルトラン水和剤は薄めて土壌に散布することで、その成分をキャベツが吸収して効果を発揮してくれます。

アブラムシのような葉の汁を吸うような虫も、青虫のような葉を食べる虫にも効き目があります。

主成分はアセフェートという物質で、効き目が長く様々な種類の虫に効くことも特徴です。

そしてオルトラン水和剤の使い方ですが、その前に農薬を使うときに気を付けるべきポイントをお伝えしましょう。

まずはなんといっても用法用量です。

これを誤ると農薬が野菜を食べる頃にも残ってしまい、農薬ごと食べてしまうことになってしまいます。

もちろん農薬は慎重に慎重を重ねて検査されていますし特に日本は農薬の査定が厳しいのできちんと使えば人に害はないのですが、正しく使用しなければ万が一のときに保障してもらえないということにもなりかねません。

気を引き締めて用法用量を読みましょう。

それから二つ目に、使う時の自分の健康に気を付けましょう。

具合が悪い日は農薬を使うのは控え、使う時も農業用マスクやゴム手袋などの液体が染みない手袋、長そで長ズボンを着用してできるだけ農薬が直接肌に触れたり目や口の中に入らないように注意します。

無事散布を終えたあとでも油断せず、きちんと顔や手を洗い着ていた衣類はすぐに着替えましょう。

長くなってしまいましたが、これらを踏まえたうえでのオルトラン水和剤の正しい使い方は「1000倍から2000倍に希釈して土壌に散布」です。

時期は収獲の30日前までで、使って良い回数は1回まで。同じアセフェート系の農薬と併用する際は定植前と定植後でそれぞれ1回ずつまでとなっています。

定植前に違うアセフェート系の農薬1回、定植後にオルトラン水和剤1回ならセーフですが基本的にそれ以外はアウトということですね。

量は1平方メートルにつき100~300ミリリットルなので、2リットルペットボトルで希釈した場合だと少なくても7平方メートル以上に散布しなくてはならない計算になります。

それから最後になりますが、オルトラン水和剤は根菜や、キャベツと同じアブラナ科でもブロッコリーなどには使用が推奨されていませんので、他の野菜に使う際はよく確かめてから使いましょう。

まとめ

さっくりまとめると、「2リットルのペットボトルに1ミリリットルのオルトラン水和剤を入れて2リットルの水で希釈したものを、7平方メートル以上の面積にまんべんなく、1回だけ、収獲の30日以上前に散布する。他のアセフェート系農薬は使わない」が使用法となります。

キャベツの作地面積が7平方メートルもないという場合には適宜減らしてください。

また万全を期すのであれば販売店ほか病害虫防除所に相談しましょう。

細かくなってしまいましたが、健康の安全に関わることなのでご容赦くださいね。

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