この記事を読めば、あなたはナミアゲハとキアゲハとクロアゲハの区別がつけられるアゲハ幼虫博士になれます!
明日の話題になるかは保障しません。
ナミアゲハとキアゲハの幼虫の違い
基本的にアゲハチョウと言ったらナミアゲハのことを指すとWikipedia先生にも書いてあります。
アゲハチョウと言えばミカンの葉を食べるという通説がナミアゲハに当てはまることからも私達が基本的に親しみ深く感じているアゲハチョウと言えばナミアゲハのことを指すとされています。
けれども実際ナミアゲハとキアゲハの成虫はそっくりで知っていなければ2種の判別をつけることはできないほどなんですよね。
ですがキアゲハの幼虫はミカンの葉を食べずニンジンなどのセリ科を食べることからも、さっき言ったアゲハと言ったらナミアゲハといったイメージの裏付けになっているわけです。
食性以外にも、ナミアゲハとキアゲハの幼虫は姿かたちも全く違います。
2齢幼虫の頃は姿が少し似ていますがそれでもキアゲハにはオレンジ色の斑点があるのに対しナミアゲハにはないので容易に区別がつきます。
ナミアゲハの幼虫には眼状紋と呼ばれる模様と正面から見ると蛇の顔のように見える独特なフォルムがあります。
キアゲハはさらにシンプルな円柱状に近い形をしていて、眼状紋もなく黒い横縞模様にオレンジの点が規則正しく並んだ形をしています。
本当に、成虫のそっくりな姿からは想像もできないほどに幼虫の姿は異なっています。
ナミアゲハとクロアゲハの幼虫の違い
こちらは逆に成虫の見た目は間違えようもないのですが、幼虫の頃の姿はそっくりです。
またクロアゲハは食性も同じで、ナミアゲハと同じミカン科の植物を食べます。
基本的に姿かたちは外敵に襲われづらいよう環境にカモフラージュした形に進化していると言われているので、食べる葉の種類の違いが幼虫のときの姿を変えているのかもしれませんね。
若齢幼虫の場合はナミアゲハとクロアゲハの幼虫はどちらも同じ黒色の身体に白の模様でそっくりな見た目をしています。
しかし、ナミアゲハの方が体に突起が多く艶消しボディーがしっとりした感じで、対するクロアゲハは体に光沢があり突起も少ないためかなりぬるっとした感じが出ています。
5齢幼虫になっても姿かたちは非常に似ているのですが、クロアゲハは体の模様が赤身がかっているのに対しナミアゲハは深い緑色で、他に黄色い点や脚の上に白い線が見られるので一応知っていれば見分けることはできるでしょう。
ナミアゲハとキアゲハの成虫を見分けるよりは全然簡単です。
まとめ
筆者はミカンの木を生で見たことがないので、調べている中で今まで人生で数回見かけたアゲハチョウは全部キアゲハだったのかと膝から崩れ落ちるような気持ちになりました。
クロアゲハは言うまでもないですね。