アゲハチョウの餌として普通イメージされるのはミカンの葉ですよね。
甘酸っぱいミカンのイメージと山椒の辛いイメージは似ても似つかないですが、アゲハチョウの幼虫が山椒の葉と食べて育つというのは本当なのでしょうか?
ナミアゲハの幼虫は山椒を食べる?
実は山椒はミカンと同じミカン科の植物なのでナミアゲハは山椒の葉も好んで食べるそうです。
ですがパセリなどのセリ科を食べるキアゲハのように全てのアゲハチョウの幼虫がミカン科の植物の葉を食べるわけではありません。
日本にいるアゲハチョウとしてメジャーなアゲハチョウ科アゲハチョウ亜科アゲハチョウ族に属する13種類の中でもキアゲハの他シロオビアゲハがウマノスズクサ科の植物を食草にしていて、ミカン科の植物を食べません。
ですがそれ以外の11種類はミカン科を食草にしており、ほとんどの種類は山椒も食べるそうです。
山椒を用いたアゲハチョウの飼育と細く
園芸ショップや花屋で山椒の若木というのは割と売られているようで、しかも結構安価です。
買って庭先に出しておくとアゲハチョウがやってきて産卵することがあり、そうしてアゲハチョウの飼育を始めることができるそうです。
卵が数個産卵されているのを確認したらすぐに屋内にひっこめることがたくさん産卵され過ぎてしまって手に負えなくなったり他の虫や鳥などの天敵から素早くアゲハチョウを守ってあげるために大切なポイントです。
また、山椒を食べて育ったアゲハは山椒の葉に産卵し、ミカンの葉を食べて育ったアゲハはミカンの葉に産卵する傾向があるそうです。
どこに産卵するかを選ぶ能力は生後に獲得する能力ということなのでしょうか。
ミカンの葉を食べて育ったアゲハがミカンの葉に産んだ卵を山椒に移し替えたりした場合は、幼虫は山椒の葉を食べて成長したあとは山椒の葉に産卵するそうです。
面白いですね。
まとめ
山椒飼育法を実践した人が口を揃えて言うには、餌の山椒はあっという間になくなるそうです。
やってみたいという方はそこにだけ気を付けましょうね。