チャドクガの幼虫に刺されるとひどい皮膚炎を引き起こします。
範囲が広がりやすく、人によっては夜眠れないほど痛痒くなることも…。
チャドクガの毒網による皮膚炎の治療期間や、症状、チャドクガ皮膚炎になってしまった際の注意点や対策についてまとめました。
チャドクガの幼虫は危険!皮膚炎の症状は?
チャドクガの幼虫は目に見えない小さな毛で覆われています。
この小さな毛はヒスタミン系の強い毒を持ち、毒針毛と呼ばれます。
刺されると皮膚が赤く腫れ上がり、蕁麻疹のような発疹が出ます。
痛痒さを伴い、個人差はありますが夜眠れないほどひどくなったり、初滅・めまいを引き起こす場合もあります。
範囲が広がりやすく危険ですが、これは毒が広がる理由の他に、取り除ききれない毛がほかのところも刺すからです。
チャドクガの毒針毛に刺されると抗体が作られます。
そのため、2回目以降はアレルギー反応を引き起こし、1回目より重症化する場合があります。
痒みが2週間~半年近く続きます。
簡単なスキンケアなどでは対処しきれないので、病院(皮膚科)への受診がおすすめです。
チャドクガの幼虫に刺された!発疹が出た時の対処法
チャドクガの幼虫に刺され発疹が出たときはまず、皮膚についた毒針毛の処理が重要です。
そのまま放って置くと残った毛が他の箇所も刺したり、ほかの服に移ることがあります。
まず、発疹が出た範囲とその周辺を粘着テープでペタペタし、目に見えない毒針毛を取り除きましょう。
更に流水でしっかり洗い流します。
どれだけ痒くても掻くのは我慢しましょう!
症状の悪化や拡散に繋がります。
着ていた服はそのまま洗濯せず、スチームアイロンをかけたり乾燥機にかけて消毒しましょう。
毒針毛の処理が終わったら皮膚科を受診するのがおすすめですが、市販薬を使う場合はステロイド剤がオススメです。
ステロイド剤は塗る場所によってその濃度に注意しましょう。
また、抗ヒスタミン系の錠剤も効果があるようです。
自宅で対処する場合の裏技として、熱湯消毒が役に立ちます。
チャドクガの毒の主な成分はタンパク質です。
そのため、50度以上の熱を加えると無効化します。
その性質を利用して、患部に50度以上の熱湯をかけると炎症がおさまります。
そのまま実行すると火傷を負いますので、お湯に浸したスプーンを押し当てる方法がポピュラーです。
まとめ
チャドクガの毒は強力で、皮膚が真っ赤に腫れ上がり発疹が出ます。
非常に痛痒くなりますが、掻くのは我慢しましょう。
毒針毛を取り除いた後はステロイド剤を塗ったり、熱による処理を行いましょう。
重症化する場合もありますので、速やかに皮膚科の受診をすることをおすすめします。