オオムラサキを育ててみたいけれどどうやって採集したらいいの?という方のために、オオムラサキの幼虫採集のコツをまとめました。
オオムラサキの幼虫の採集はいつ行うべき?
結論から言うと2月頃が採集に最適な時期です。
ですが北国の方など寒い地域ではその限りではありませんのでお気を付けください。
オオムラサキは8月頃にエノキの葉に産卵をされ、生まれます。
その後はエノキの木の上で葉っぱをたくさん食べて大きくなり、秋が終わる頃には木を降りて木の根元の落ち葉の下などで休眠に入り、幼虫の姿で越冬します。
そうして越冬を終えたオオムラサキは春先から活動を再開し、それからまた木の上にのぼって葉っぱを食べ二回の脱皮を経て六齢幼虫になり六月末に蛹化して蝶になるというサイクルをしています。
1年に1回しか発生せず、成虫は餌を食べるので1ヶ月弱も生き、蛹ではなく幼虫で越冬するというのはポピュラーに飼育される蝶の幼虫とは少し異なった生態をしていますよね。
なぜ春先が良い?
このサイクルで考えると、冬前に幼虫を採集してしまうと、冷蔵庫などを使ってわざと寒い環境をつくり越冬させなければならなくなります。
これが非常に難しいので、それなら春先に暖かくなって休眠から目覚めてきた時期を狙うのが比較的簡単かつ長く飼育できるためベストになります。
エノキとできればクヌギがあって、手付かずではなく少しでも管理の入った雑木林の落ち葉の下を探すとよく見つけることができるそうです。
相当マニアックでじっくりとできるだけ長くオオムラサキを育てたいというオオムラサキ飼育を極めにかかった方であれば夏の盛りにエノキの枝でオオムラサキの卵から採集すれば望みは達成されます。
しかし、素人の知識でオオムラサキを通年飼育するのはまず無理なので以降数年大量のオオムラサキと時間を犠牲にして挑みかかる覚悟を持たない限りはチャレンジは控えておいた方が無難です。
まとめ
追記になりますがオオムラサキの飼育は蝶の中でもトップクラスに難しいです。
また準絶滅危惧種なので採集はよく考えた上で、自己責任でやりましょう。