エイリアンという映画を見たことが有るでしょうか?
あれは宇宙の謎の生命体が人に寄生して産まれてくるという映画でしたが、昆虫の世界では寄生は当たり前のように存在するようです。
そして青虫も例外ではなく他の虫に寄生されます。
青虫に寄生する昆虫とは何なのでしょうか?
寄生された青虫は見分けは付くのでしょうか?
調べて行きたいと思います。
寄生されている青虫の見分け方
モンシロチョウの幼虫に寄生する虫は主にアオムシコマユバチとカイコノウジバエ、ブランコヤドリバエと稀にヒメバチがいます。
アオムシコマユバチは夏の暑い時期に青虫に寄生することが多くこの時期の青虫はほとんどが寄生されているといわれています。
アオムシコマユバチが青虫に寄生するのは青虫がアブラナ科の植物を食べることが原因のようです。
アブラナ科の植物は葉を食べられた際にカイロモンという発揮性の化学物質を発生させます。
アオムシコマユバチの雌はこのカイロモンという部質に引き寄せられてそこで青虫を発見し青虫の体内に産卵するとされています。
このような訳で青虫がアブラナ科の植物を食べて居る限りはアオムシコマユバチの寄生は防げないと言われています。
一度寄生された青虫は助かりません。
カイコノウジバエはアオムシコマユバチとは違い青虫に直接産卵する訳ではなく青虫の餌となるアブラナ科の植物に卵を生みその卵を青虫が食べて寄生するという方法をとっています。
こちらも一度寄生されると青虫は助かりません。
アオムシコマユバチに寄生された青虫には青虫の背中に複数の黒い点がヒメバチに寄生された青虫には背中の側面に大きな黒い点一つできるそうです。
カイコノウジバエに寄生された場合、こちらはカイコノウジバエの卵を青虫が食べるの残念ながら体の変化は現れず寄生されているかどうかは外見からでは判別できません。
このようなことから野生化でモンシロチョウの幼虫を捕まえて飼育する場合は時期にもよりますが青虫を直接捕まえてくるのは危険だと思われます。
やはり正常な青虫を飼育するのならば卵を見つけて採取したほうが良いようです。
まとめ
青虫に寄生する昆虫はアオムシコマユバチ、カイコノウジバエ、ブランコヤドリバエ、ヒメバチが寄生することがわかりました。
アオムシコマユバチ、ヒメバチは直接青虫の体内に産卵し、カイコノウジバエ、ブランコヤドリバエは青虫に卵を食べさせて寄生する方法をとっていました。
モンシロチョウが大量に発生しないのはこれらの寄生虫が青虫を食べているからとも言われています。