黒くて大きな芋虫を見かけたらそれはまず間違いなく蛾の幼虫なのですが、幼虫の姿だけでどんな蛾の幼虫なのか判断をするのは難しいでしょう。
でも大きさならだいたいわかりますよね。
今回は幼虫の色と大きさからどんな蛾の幼虫が考えられるのか調べていきたいと思います。
黒く大きい芋虫とは
大きくて黒い代表的な芋虫はセスジスズメとイブキスズメです。
特にセスジスズメはサトイモやサツマイモの葉を食べるので本来の芋虫と言って良いかもしれません。
ですから郊外の家ですと見る機会は多いかもしれません。
セスジスズメは日本全国に分布して幼虫の大きさは最大で8cmになりかなり大型です。
イブキスズメは6.5cmになります。
他に黒くて大きな幼虫はメンガタスズメ、アケビコノハ、ヒメエグリバ、等がいます。メンガタスズメは8.5cm、アケビコノハは6cm、ヒメエグリバは少し小さくて3.5cmです。
スズメガの幼虫は大きくなる傾向があるようです。
イブキスズメは最近では珍しなってしまっているようです。
オオタバコガやセスジスズメ等の繁殖力が強い蛾に押されてしまって姿を見かけなくなっているようです。
数箇所の自治体でレッドリストに載っています。
セスジスズメは先程も書きましたが日本全国に分布しているため重要害虫になっています。
セスジスズメの幼虫は食欲が旺盛なため下手に繁殖させてしまうと畑を全滅させることもあるようなので見つけたら必ず駆除をしましょう。
まとめ
大きくて黒い蛾の幼虫は、セスジスズメ、イブキスズメ、メンガタスズメ、アケビコノハ、ヒメエグリバとわかりましたがこの蛾の幼虫達もいつでも黒いわけではなく成長段階や、生息域の環境によって色が変わり必ずしも黒くはなりません。
黒色になる幼虫は成長段階で蝶にもいます。
ただ大きさが幼虫の段階でかなり大きくなるのは限られているようです。
スズメガの仲間は黒色にならない幼虫でも大きくなる種がいます。
黒色で大きいという二つの共通点を併せ持つのが前述した種の蛾ですが、いずれも人間にとっては害虫ですので農家の方やガーデニング愛好家の方は見つけたら駆除をお勧めしますが、昆虫好きの方はイブキスズメのように数を減らしている種もいるので観察してみたらいかがでしょうか。