公園など様々な場所で多く見られるモンシロチョウですが、よく私たちが見かける成虫になるまでに様々な形に変化しながら成長していきます。

その過程の中で最も重要な時期と言われるのが青虫の時期です。

モンシロチョウの一生の中で唯一葉っぱなどの固形物を食べる青虫はどのようにして成長していくのでしょう。

青虫 モンシロチョウ 成長

モンシロチョウの青虫の成長過程はどのようなものか?

モンシロチョウの青虫の容姿は模様がほとんど無く鮮やかな緑色をしており、唯一卵から出た時のみ黄色っぽい体の色をしています。

そんな青虫は基本的にキャベツの葉や自分の入っていた卵の殻などを食べて成長していきます。

卵から出た時青虫の大きさは約4mm程と言われていますが、4回の脱皮を経て成長するにつれ青虫の全長はおよそ36mmまで大きくなると言われています。

また、青虫の成長の過程で環境の温度というのは重要な意味を持ち、環境の温度の変化で青虫でいる時間が大きく変化してしまうのです。

そしてその過程を越えると今度はさなぎへと形を変えていきます。

青虫の天敵としてアオムシコバチという3cm程の黒い蜂が有名です。

この蜂は青虫の体に産卵し、青虫の成長を妨げてしまいます。

この蜂は生まれてくる青虫の半分以上に寄生すると言われており、もしもこの蜂がいなければ青虫のほとんどが生き延びモンシロチョウの数は今よりもかなり増加すると言われています。

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モンシロチョウの青虫が羽化する時期とは?

モンシロチョウは春に多く見られるイメージですが、主に春から秋にかけて見られ、年に5〜6回の産卵と羽化を繰り返しながら過ごしています。

その中で青虫は約1ヶ月の歳月を経てさなぎになるのですが、1年を通して最も発生しやすい時期というのが4〜6月と言われています。

やはり青虫にとっても過ごしやすい温度なのでしょう。

夏に入ると一度モンシロチョウの発生率は軽減するのですが、涼しい秋になるとまたモンシロチョウの青虫は増えてきます。

こうして春、夏、秋に羽化した青虫はモンシロチョウへと成長しおよそ10日間ほど生きると言われています。

まとめ

以上のことからモンシロチョウの青虫は春から秋にかけて世代交代を繰り返し命を繋いでいる事が分かります。

そしてやはり青虫にとっても冬というのは成長において厳しい時期であり、春から秋にかけた温暖な気候が数多くいる青虫の成長を助けているのです。

そして、卵から成虫になる過程の中で最も長い時間を過ごす青虫は立派な蝶になり次世代に命を繋げるために日々成長していました。

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