トマトはガーデニングでは育てやすい人気の植物ですが、美味しい食べ物は人だけが好きというわけではありません。
人が食べる前に色々な昆虫が狙っているのです。
今回はトマトを狙う芋虫を取り上げて調べてみたいと思います。
トマトに付く芋虫の害虫
トマトを食べる芋虫の種類はオオタバコガ、タバコガ、ネキリムシ、ヨトウムシがいます。
オオタバコガはヨーロッパ、アフリカ、アジア、オーストラリア、の亜熱帯地域から温帯のアジア南部まで広く分布しています。
オオタバコガは元から日本にもいた種ですが1994年までは近縁種のタバコガと共にそんなに目立つ害虫ではありませんでしたが1994年の西日本の大発生により重要害虫となりました。
オオタバコガは寄生植物の範囲が広くトマト以外にもナス、ピーマン、オクラ、キュウリ、いちご、トウモロコシ、キャベツ、レタス、ネギ、ニンジン、ワタ、ラッカセイ等多くの野菜に害をもたらします。
その上、繁殖力が強く、産卵の数も一度に千個から二千個を産卵します。
またオオタバコガは太平洋上や東シナ海上でも見つかっていて長距離移動が可能だと考えられていて昨今の日本の気候変動により移動してきたのではないかとも考えられています。
タバコガはオオタバコガよりも寄生植物の範囲が狭く繁殖力もオオタバコガに比べて低いですが害虫に違いはありませんが。
幼虫時はオオタバコガとタバコガはよく似ていて区別が付きません。
ネキリムシ、ヨトウムシも蛾の幼虫でトマトの葉を食べてしまいます。
害虫の駆除対策としては早期発見し、薬剤による徹底的な防除と駆除を行います。
具体的な薬剤としてはベンゾエピン乳剤やフェンバレレート・マラソン水和剤等があります。
まとめ
トマトを食べる芋虫として、オオタバコガ、タバコガ、ネキリムシ、ヨトウムシが居ることがわかりましたが、オオタバコガが特に問題になっているようです。
オオタバコガは繁殖力が高い上に、寄生植物の数も多く、なによりオオタバコガを駆逐するような農薬があまり開発されていないし、従来のタバコガに効く農薬ではオオタバコガには効かないということがありオオタバコガの大量発生は毎年危惧されています。
おオオタバコガの幼虫を見つけたら徹底的に駆除してください。