青虫は成長するとやがてさなぎになり、そしてさなぎの背中を割って、蝶や蛾として飛び立っていきます。
そこで今回は、青虫がさなぎになる場所と、さなぎになるまでの時間についてご紹介します。
青虫を飼育している方や、飼育したいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
青虫がさなぎになる場所
青虫は、周りにあるキャベツやセロリなどの植物によくさなぎを作ります。
植物以外にも枝や壁などに作ることもあります。
青虫を買っている方は、青虫がさなぎを作り始めるときに、さなぎになるための良い場所を探すのに集中できるように、虫かごにタオルなどをかけて、少し暗めにするのが良いです。
そして青虫は、羽化したときに安心して羽を広げられるような、しっかりと掴まれる心地の良い場所を探します。
そのために、虫かごの中に枝を数本入れておくと、さなぎになる場所の手助けができます。
青虫が一箇所に止まって、動かなくなった場合は、その場所でさなぎになると決めたということです。
そこで、もしかしたら引っかかる場所のないガラス面でさなぎになろうとしている青虫がいるかもしれません。
もし、ツルツルしているようなところでさなぎになり、羽化してしまうと羽を伸ばしきる前に落ちてしまう可能性があります。
羽化してから、羽を伸ばしきる前に落ちてしまうと、もう飛べなくなってしまいます。
もし、ガラス面などのツルツルしたところでさなぎになろうとしている青虫がいたら、青虫は羽化してさなぎから出て行くときに、上部へ進んでいきますので、さなぎの上一面に網を張っておくと良いです。
引っかかりがなくても、その網に引っかかって、落ちるのを防ぐことができます。
青虫がさなぎになる時間
青虫がさなぎになるときの準備として、まず糞をして消化していないものを全て排泄します。
それから、大体6~8時間後に糸かけを始めます。
糸かけとは、口の辺りから糸を出して背中側にまわし、キャベツや木など自分のいるところとしっかりと縛り付けていくことです。
これを前蛹と言います。
それから、脱皮をしてさなぎになります。
これは、最初に糞をして全ての排泄を終えた後から、大体25時間~26時間後くらいです。
ただし、青虫によってかなりの個体差があります。
青虫から脱皮を繰り返してさなぎになるまでの時間は、気温に関係してきます。
まず気温が16度程度の地域や時期だと、さなぎになるまでに1ヶ月程度かかります。
同じく24度程度では20日程度かかります。
そして、32度くらいでは14日程度で青虫からさなぎになります。
そのため、青虫は暖かくなる初夏の季節に多く孵化しています。
まとめ
さて、今回は青虫がさなぎになる場所と、さなぎになるまでの時間についてご紹介しました。
青虫を育てたいと考えている方は、青虫からさなぎ、そして無事に羽化ができるように必要があれば手助けをしてあげると良いかもしれません。