庭の葉っぱによくいる青虫や毛虫が、いわゆる蝶や蛾の幼虫です。
この幼虫は、見た目だけで蝶になるのか、蛾になるのか、見分けはつくのでしょうか。
そこで今回は、青虫などの幼虫から、蝶と蛾の見分け方をご紹介します。
青虫の蝶の幼虫と蛾の幼虫の見分け方
幼虫は、青虫や芋虫、毛虫と呼ばれることがあります。
では、青虫と芋虫、毛虫に違いはあるのでしょうか。
まず青虫は、体が緑色で長い毛が生えていない、蝶や蛾の幼虫です。
そして、芋虫は、毛のない幼虫で、スズメガ類の幼虫が多いです。
あと毛虫は、体の表面に長い毛が生えているもので、蝶や蛾の幼虫です。
青虫はモンシロチョウなどの蝶で、毛虫は蛾になるというイメージを持っている方も多いのではないでしょうか。
しかし、中には青虫で蛾になるタイプもいますし、毛虫から蝶になるタイプもいます。
そのため、幼虫をパッと見ただけでは蛾と蝶の区別は難しいのです。
例えば、ヨウトウガという蛾の一種がいます。
それは、青虫なのですが、頭のところが少し黒っぽくなっています。
そして成長すると共に、茶色くなってきます。
他にも、青虫でも尺取虫のような歩き方をしていたり、腹脚と言われる脚のような部分が2対しかない場合は蛾の幼虫のことが多いです。
そして、幼虫が好む植物でも見分けることができます。
例えば、アゲハ蝶はミカンなどの柑橘類の葉っぱを好み、モンシロチョウはアブラナ科の植物を好みます。
逆にチャドクガという蛾の幼虫はツバキを好み、イラガ、アオイラガという蛾の幼虫は柿の木を好みます。
あとは、5~6センチくらいの大きめのものや、角のような物がある場合は蛾の幼虫かもしれません。
ただしアゲハ蝶の幼虫は、威嚇のために臭角と言われる、赤や黄色のものをだすタイプもいます。
つついてみて、臭角が出れば蝶の幼虫だとわかります。
他には、木などの同じ場所に大量に発生する幼虫は蛾で、少しずつ離れた場所にいるのが蝶の幼虫です。
ちなみに、蛾と蝶はどちらも「鱗翅目」と言われていて、同じ仲間なのです。
そのうち、蝶は約260種類、蛾は約5000種類います。
成虫でも見分けることが難しいので、幼虫の見分け方は特に難しいです。
外国では、蛾と蝶を区別していないところもあるそうです。
まとめ
さて、今回は蛾と蝶の、青虫などの幼虫の見分け方についてご紹介しました。
蛾と蝶の種類はとても多く、一概に言える違いはありません。
幼虫の確実で簡単な見分け方はありませんが、見分ける際の参考にしていただければと思います。