オオミズアオの幼虫を飼育したことがある人はいらっしゃるでしょうか?
オオミズアオの幼虫が成虫になる時には他の芋虫とは少し違った点があるのです。
オオミズアオが幼虫から蛹になるとき
オオミズアオの幼虫はずっと鮮やかな緑色をしているのですが、終齢幼虫になって蛹になる準備を始めると段々と褐色へと変わっていきます。
普通の芋虫は蛹になるときに自分を安定させるための木の枝などに体を糸で固定したりするのですが、オオミズアオは落ち葉などの葉っぱを糸で器用にくるりとまるめて眉をつくり、その中で蛹になります。
蛹になるまでの期間や蛹で居る期間は生育環境の温度や個体によって差がありますが、順調に行けば終齢幼虫になってから一週間と少しで蛹になり、それから一週間から三週間で羽化するようです。
またオオミズアオは蛹の形態で越冬するため、秋の終わりごろなど寒い時期に蛹化した個体は暖かい室内で飼育されたりしていない限りはそのまま春先まで蛹のままで居るようです。
蛹に関しての補足
完全に蛇足ですが、蛹に関してのおまけ知識を添えたいと思います。
最も飼育されることに関してポピュラーなモンシロチョウやアゲハチョウは何もない場所に裸で蛹になるイメージがあると思います。
それが理由でサナギといったら普通剥き出しになっている図を想像される方が多いと思います。
実はそのように蛹化する種類は少数派でオオミズアオのように葉を糸で巻いて壁をつくりその中で蛹化したり一工夫する種類がの方が多いそうです。
その方が温度や湿度も安定しますし、外敵から見つかる確率も減りますから考えてみたら自然なことですよね。
またタテハチョウやマダラチョウの仲間はは頭を下にして蛹化しますが、これは垂蛹型と呼ばれ両者の大きな特徴のひとつと言われているそうです。
まとめ
飼育下オオミズアオを上手に蛹化させてあげたい場合は落ち葉を入れましょう、とよく紹介されているようです。
ご参考くださいね。