人は〝チョウ〟と聞くと綺麗な模様をしたヒラヒラと飛んでいる個体を思い描きますが〝蛾〟と聞くと嫌な感情が芽生えませんか?
コンビニの看板や街灯などの光に群がる蛾を見ていると鳥肌が立ってきたりします。
昼間でも小さい蛾なら良くみえずに見逃す事があっても、それなりに大きいとしっかり見てしまいますよね?
そんな蛾の中でも大型の『クスサン』を知っていますか?
幼虫は毛が長い毛虫なんですが駆除のために触っても大丈夫なのか気になったりしませんか?
そこでクスサンの幼虫には毒があるのか調べてみました。
クスサンの幼虫の毒性とは?
古くから毛虫には毒があるから触れてはいけないと言われてきたと思います。
実際に毛虫に触れて腫れたり強烈な痒みに襲われたり痛みを伴う事もありますよね?
ですが、毛虫全体の中でも毒性を持つのは2%ほどしか居ないと言われており特定の種類の毛虫に毒があると言われています。
では、クスサンの幼虫には毛虫だけど毒があるのか?
結論を先に言ってしまうとクスサンの幼虫には毒性は無いと言われています。
ではクスサンとは一体どんな蛾なのか?
クスサンとはチョウ目ヤママユガ科の蛾の一種です。
ヤママユガなら1度くらいは耳にした事があると思いますがクスサンも同じ科に属する仲間です。
特徴として成虫は羽を広げた開帳時100mm以上もあると言われる大型の蛾で止まっていても目につくほどの大きさがあります。
幼虫は卵で越冬して4〜7月にかけて発生します。
孵化したばかりの幼虫は体も小さく色も黒っぽい退職をしていますが成長していくにつれて終齢期には幼虫も80mmほどあり幼虫でも大型です。
クスサンは何故、白い毛を持った毛虫なのかと言うと長い毛を持つ事で寄生鉢に対する防御の役割があるのではないかと言われています。
長い毛が邪魔をするので寄生されにくくなるのでクスサンは毒を持っていないのではないかと考えられています。
クスサンの幼虫は様々な樹木を食します。
栗・クヌギ・コナラ・桜・梅・イチョウなど多く知られていますが特に〝栗〟には多く見る事ができます。
日本全土の他に中国や台湾にもクスサンは生息していると言われています。
7月の中くらいにもなってくると楕円形の固い繭を網目状にして蛹になります。
蛹から羽化するのは9〜10月くらいですが蛹には特徴があり蛹の側面には網目状に穴が開いているので別名スカシダワラと呼ばれたりしています。
まとめ
クスサンは名前だけ見たら可愛らしい感じがしますが成虫となったクスサンを見たらビックリすると思います。
栗の木の葉を常食するのでクリケムシなんて呼ばれたりしている毛虫ですが毒性は持っていないと言われています。
毒性を持っていないとは言われていますが捕まえる時は軍手など使いましょう。