チョウ目スズメガ科に属するオオスカシバは、蛾には珍しく綺麗な透明な翅を持ち日中に活発に活動します。

まるでチョウはハチのような姿をしており、空中にホバリングしながら花の蜜を吸っている様はハチドリにも見間違われるほどの美しさです。

とはいえ、たとえどれだけ美しいといっても蛾の仲間であることには変わりがありません。

蛾の幼虫といえば毒を持っているチャドクガの幼虫が有名ですが、ではオオスカシバの幼虫は毒を持っているのでしょうか。

幼虫 オオスカシバ 毒

オオスカシバの幼虫には毒がある?

蛾の幼虫といわれてイメージするのは全身が毛むくじゃらで、観賞植物などに群れが固まってついている姿がまず思い浮かべてしまうのではないでしょうか。

逆に蝶の幼虫といわれると体毛が無くつるっとしていて、いわゆる「イモムシ」が思い浮かぶのかと思います。

蛾の幼虫は毛虫、蝶の幼虫はイモムシ、ちょっと乱暴なたとえかもしれませんが、イメージはそんな感じです。

実際にチャドクガの幼虫などは体毛にはヒスタミン等の毒を持っているため、直接触れてしまったり抜けた毛が体に付着してしまったりすると皮膚がかぶれてしまいます。

チャクドガを茶毒蛾とも書き、いかにも毒がありますという感じですね。

毒蛾と呼ばれている蛾の幼虫はたいていの場合、幼虫も毒を持っているようですので注意が必要です。

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では、オオスカシバの幼虫はどうなのでしょうか。

見た目は蛾というよりチョウやハチに似ていますが、チョウ目スズメガ科に属する蛾ですので、やはり幼虫や成虫には毒があるのではと考えてしまいがちです。

ですが、実はオオスカシバの幼虫は毒を持っていません。

スズメガ科の幼虫は全般的に毒を持つことがなく、見た目にも体毛が無く、毛虫というイメージよりイモムシというイメージが強い幼虫です。

オオスカシバは、成虫の美しさはもちろんのこと、幼虫も全身緑色で体長も10センチほどと大きくなる綺麗な姿をしたイモムシであり、毒も持っていませんので安心して観察することが出来るようです。

まとめ

チョウの幼虫といわれると毒が無く、蛾の幼虫といわれると毒があるようについつい考えてしまいがちですが、オオスカシバの幼虫は毒をもっておらず、また見た目も毛虫のような体毛は生えていません。

スズメガ科の蛾の幼虫は全般的に大食漢といわれ、観賞植物などを食い荒らしてしまう害虫といわれていますが、毒も無く見た目も綺麗な幼虫が多いのもまた事実のようです。

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