青虫は農家などにとっては害虫かもしれませんが、成虫になればモンシロチョウやキアゲハ等の美しい色をした蝶になります。
なかには成虫が蛾という青虫もいますが、青虫を飼育して成虫になるまでの過程を子ども達と一緒に見届けるというのもいいかもしれません。
蛹から蝶になる瞬間はそうそう自然界では見る事ができませんからね。
青虫をうまく飼育する方法は?
青虫を飼育しようと考えた場合にどの蝶に成長するかをまず決めます。
蝶の種類によって青虫のエサが違っているからです。
アゲハチョウならミカン科ですが、モンシロチョウならアブラナ科といった違いがあります。
エサの入手しやすい方の青虫を飼育する方がいいでしょう。
青虫を飼育する時に必要な物
1飼育ケース(タッパーでも大丈夫です。)
2.エサ
3.ティッシュペーパーまたはキッチンペーパー
最低限これだけあれば、青虫を飼育することができます。
卵から飼育する場合や青虫から飼育する場合でも用意する物は変わりありません。
飼育ケースの中は常に清潔に保つ事が重要になります。
青虫から出る排出物でケースが汚れるので、それがカビの発生を促す事もあるので、排出物で汚れてきたと思ったら掃除をします。
飼育ケースの中では、エサの葉から水分が出てくるために、余分な水分を吸収してくれるのが、ティッシュペーパーやキッチンペーパーになるのです。
これも放置しすぎるとカビが生えてくるのでケースを掃除する時に交換しておきましょう。
毎日、飼育ケースの蓋を開けて、青虫に異常がないかを観察します。
これが一連の動きになります。
エサの交換は葉がしおれてきた場合や葉が食べられてしまって無くなってしまった時に補充しましょう。
青虫の飼育をするにあたって気を付けなければならないのが温度です。
春先に卵または青虫の状態で飼育を始めた場合には、温度的には全く問題はありません。
モンシロチョウの場合には、秋でも産卵をしていますから、その場合には温度管理が必要になってきます。
基本的には蝶類の幼虫は10℃以下になると、活動を停止することになってしまいます。
この温度で青虫が若齢幼虫である場合には最低でも10℃以上を保つ必要性があります。
そのままの状態では越冬する事が出来ない為です。
終齢幼虫の場合には10℃以下になるとサナギに変化して越冬して春に羽化する準備に入ります。
青虫が現在、どの段階にいるか見極めて温度管理をする必要があります。
常に青虫の状態を見ておく事が必須条件になってきます。
まとめ
青虫の飼育する方法と飼育する時の温度について紹介してきました。
卵から青虫を経て蝶になる過程を調べるには、飼育するしか方法がありません。
自宅で観察する場合には飼育する青虫の数によってケースを変える事が大事です。
密集しすぎても青虫にはストレスになります。
逆に大きなケースに入れてしまうと、観察者が青虫の状態を管理できなくなる可能性もありますので、適度な大きさの物を選ぶ事も大事です。
お子さんと一緒に飼育する事で生命の勉強もすることができる事と青虫から蝶に変化する瞬間を目にすることができる貴重な体験もすることもできるのです。