アゲハチョウの幼虫と聞いたらどんな姿を思い浮かべますか?

昔アゲハ蝶を育てたことがあるという方や子どもの頃図鑑を見るのが好きだったという人はすぐに思いつくかもしれません。

そうでなくても正しい姿を想像出来た方という方は教養が深いと言っても良いかもしれません。

幼虫 ナミアゲハ 色

ナミアゲハの幼虫は途中で色が変わる?

ナミアゲハの幼虫は最初、黒っぽい体をして生まれてきます。

どんな蝶でも生まれた直後はとても小さくて暗い黄色と黒色をしていることがほとんどですよね。

その後体の色は葉に擬態するため蛹になる直前までずっと緑色の場合が芋虫では多いのですが、ナミアゲハの場合は4齢幼虫までは黒い体に白の液体をぶっかけたような独特な模様をしています。

これは自分を葉ではなく鳥の糞に擬態させているからと考えられています。

確かに鳥のような外敵が遠くから見たら区別するのは難しいかもしれないと感じさせるくらいに見事な擬態です。

その後生まれてから4回目の脱皮を終えて終齢幼虫になると、一気に姿を変えて緑色の馴染み深い姿へと変化します。

少し頭の方が膨らんだ滑らかな形をしていて、胴体の両側に目玉のような模様があります。

危険を感じると臭角と呼ばれるY字型の突起を出すことでも有名ですよね。

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ナミアゲハの幼虫の大きさはどれくらい?

生まれた時は1cmもないほど小さいのですが、葉を食べて脱皮を繰り返すごとに平均して大体5mmくらいずつ大きくなっていきます。

白黒模様の身体の4齢幼虫まではそうして2cmくらいの大きさまで成長します。

その後緑色の身体になる5齢幼虫になると一気に体のサイズが増していって体長が倍ほどの大きさまで成長します。

終齢幼虫になっても他の蛾や蝶の幼虫と比べてサイズが極端に大きい訳でもなく平均的なサイズだと思われます。

四齢幼虫の頃は他と比べると少し小さいかもしれませんね。

まとめ

蝶の幼虫は生まれたての1齢幼虫の頃は大体同じような見た目をしていて、2齢から脱皮を繰り返すごとに少しずつそれぞれの特徴的な姿に変わっていくのですが、終齢になると姿が大きく変わると言うのは特徴的ですよね。

ナミアゲハ以外のアゲハチョウの仲間も同じように急激な変化をしますが、逆に成虫はそっくりなキアゲハとナミアゲハは幼虫のときは全然違う姿をしていたりもします。

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