アケビコノハの成虫は枯れ葉そっくりな前羽を閉じて落ち葉に擬態することで有名ですが、そのアケビコノハの幼虫はどんな姿をしているかご存じですか?

幼虫 アケビコノハ 時期

アケビコノハの幼虫の時期の特徴

アケビコノハの幼虫は赤みがかった黒い色か綺麗な緑色をしていて、身体の両側に眼状紋と呼ばれる大きな目玉模様が二つずつあるのが特徴です。

体はモンシロチョウやアオスジアゲハの幼虫のように綺麗な円柱状をしたり節くれだってとげとげしたりはしておらず、独特な緩急の効いたぬるっとしたボディをしています。

脱皮を繰り返して大きくなると、指に乗せると指が全部隠れて見えなくなってしまう程大きくなります。

アケビコノハの幼虫は危険を感じると上半身を持ち上げて上体を丸めるポーズをとることが有名で、これは体の両側の目玉模様が最も目立つポーズとされ相手を威嚇するために行っていると言われています。

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その他の幼虫との比較

ナミアゲハやクロアゲハなどの幼虫の一部は四齢幼虫までは真っ黒な体に白い液体をこぼしたような模様がついていて、鳥の糞に擬態していると言われています。

また五齢になると正面から見た時に蛇の頭のように見える独特な模様とフォルムを獲得し、頭と胸の間から臭角と呼ばれる独自の器官を出すとそれが独特な臭いを放って外敵を遠ざける他それが見事に蛇の舌そっくりに見えます。

同じアゲハの幼虫でもアオスジアゲハの幼虫は深い緑色に入った黄色い筋がこれまた絶妙に餌にしているクスノキの葉に擬態するのに適した形になっています。

そういった種と比べるとアケビコノハの幼虫の眼状紋や威嚇行動は特徴的ではありますが、少し物足りなく感じるかもしれないですね。

まとめ

名前の通りアケビの葉で良く見られます、というかアケビ自体がそう多くはないのでアケビには大体居ると思います。

アケビに気付いたらアケビコノハのことも少し思い出してあげてくださいね。

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