モンシロチョウを観察する場合野生化で採取するのが一般的だと思うのですが、せっかく青虫を採取してきたらモンシロチョウになるまで観察してみたいと思いますよね。
でもせっかく採取してきた青虫が途中で動かなくなったら心配になりますね。
どうして青虫は動かなくなってしまうのでしょうか?
動かなくなってしまう理由を調べて行きたいと思います。
モンシロチョウの青虫が動かないのは?
モンシロチョウの青虫が動かない原因はいくつか考えられますが、一つは脱皮する時の「眠」の状態に入ることです。
モンシロチョウは蝶になるまで4回脱皮を繰り返し蛹になり蝶になりますが、この4回の脱皮の前の状態を「眠」と言ってしばらく動かなくなります。
もう一つは寄生蜂(アオムシコマユバチ等)や寄生バエ(カイコノウジバエ等)に寄生された場合の最後の段階ではすでに青虫は中から食べられてしまっているので青虫自体は動きません。
最後は何らかの理由ですでに天国に召されている場合ですね。
原因としては
- 植物が足りず栄養不足で成長が出来なかった
- 環境が悪化して成長が出来なかった
- 農薬を散布された植物を食べてしまった
等です。
飼育下で青虫が動かないのであれば観察をしてどうして動かなくなったのか見極めて見ましょう。
まとめ
青虫が動かなくなるのは脱皮する前の「眠」の状態に入った場合、寄生虫に寄生されてしまった場合の最後の段階、何らかの環境の変化によってすでに成長が止まってしまった場合が考えられます。
青虫を自然化で採取して来た場合はすでに寄生虫に寄生されている青虫を捕まえてしまう場合があるので、なるべくならモンシロチョウの卵を採取して孵化から観察する方が良いと思われます。
ただモンシロチョウの卵を採取して孵化から観察する場合は孵化した直後の青虫は青くないので勘違いしないようにしましょう。
青虫は孵化したあと植物を食べて徐々に青くなっていくので青くなっていく様子も観察すると面白いと思います。
卵から観察すれば、青虫が青くなっていく様子、眠にはいる様子、蛹になる様子、蛹から蝶になる様子とモンシロチョウの面白い部分が沢山見られると思います。