青虫と言えばキャベツにつくモンシロチョウの幼虫を思い浮かべる人が多いようですが、モンシロチョウの幼虫が食べるのはアブラナ科の植物だけ。
キク科にはキク科の、マメ科にはマメ科の青虫が居ますが、ではウリ科のキュウリにつく青虫はいったい何の青虫なのでしょうか?
キュウリを食べる青虫の種類と特徴!
一番メジャーなキュウリにつく青虫はウリノメイガと呼ばれる虫の幼虫です。
少し透き通った真緑色をしていて、背中に白い二本線があるためモンシロチョウの幼虫とはすぐに区別がつきます。
春先から発生を始めキュウリの葉の裏や若芽に現れて葉を食害し、秋頃には発生のピークを迎え特に数が増えます。
小さい頃は葉の裏から表皮以外を食べるので見つけづらいですが、大きくなると発見は簡単です。
幼虫同士で集まる習性があり、一ヵ所に大量のウリノメイガの幼虫が集まっていることが多いです。
その他の青虫の種類!
ウリノメイガの他にはウリキンウワバという虫の幼虫がよくキュウリの葉につきます。
こちらは白い線に加えて個体によっては体中に黒い点と棘がありかなり毒々しい見た目をしています(ない個体もいます)。
尺取り虫のように体を前後に折り曲げて移動することが他の青虫と比べて特徴的です。
こちらはウリ科以外にもキャベツやダイコンなどのアブラナ科やシソ科の植物も広く食害します。
体が大きくなるにつれて色が黒っぽくなっていきます。
こちらも秋頃に活発に野菜を食害します。
産卵は1個ずつ行ったり成虫が出てくるタイミングなどがウリノメイガとは少し異なりますが、対処法などは大まかに言ってほとんど変わりません。
まとめ
ウリノとかウリハネと名前がつくくらいウリに寄って来ることが特徴的な虫です。
他の青虫には葉や果実の内側に潜り込んだり茎を痛めてそこから先をダメにしてしまうものもいますが、そういった種類に比べるとこの青虫は比較的ベーシックな青虫と言えますね。