屋外でバラを育てたことがある人ならば、誰もが一度は昨日まではそこにあったはずの若葉がまるごとなくなっていたり、茎に茶色の長い裂け目が入っているのを見たことがあるのではないでしょうか。
実はそれは、ハバチという虫の仕業なんです。
バラについた青虫を駆除する主な方法!
最初に申し上げますと青虫を駆除する方法は基本的に手作業でとってしまうことです。
他に何か良い方法はないの?と思われるかもしれませんが、やはり薬剤に頼らずに手間がかかる方法の方がバラにとっては優しいということなんですね。
コツとしましては発生段階の初期が大事ということです。
ハバチの幼虫が現れるのは春先の早い頃、バラにとってはアブラムシの次の敵と言われています。
幼虫でその時期なのですから産卵されるのはもっと早いということですね。
ハバチの一種は若いバラの茎にノコギリ状の産卵管で裂傷をつくりそこに産卵するので、そのまま孵化されてしまうとダメージが大きくなってしまいがちです。
卵の段階から対処できるケースはそう多くはないと思いますが、もし運よく発見できたら茎の中の卵を爪楊枝などの尖ったもので潰して処置します。
ハバチの幼虫は一度に結構な量で発生する上に食欲が旺盛であっという間に葉を食いつくしてしまうため、早期発見がとりわけ他の青虫よりも大切になってきます。
バラにつく害虫と、害虫による薬剤!
バラを狙っているのはハバチだけではなく、例えば大体どんな野菜にもやってくるヨトウガの幼虫やアブラムシなど敵はたくさん居ます。
特にアブラムシは発生が早い上に甘露という汁を出しそれが葉に良くなく病気を引き起こすこともあるほか、蟻や甘露を吸うハバチを呼び寄せてしまうなど小さいながらに凶悪な相手です。
こちらも手で潰したり園芸用の除虫粘着テープでぺたぺたととってしまうのがバラにとっては優しいですが、それで取り残したりあまりにも大量にアブラムシがついてしまっていた場合にはかえってバラにも優しくないですよね。
そういうときはやはり農薬の出番です。
基本的にスプレータイプで直接バラに吹きかける薬剤が手軽かつデメリットが少なく人気だそうです。
他の野菜と違ってバラを食べるということもないので比較的農薬の種類選びには幅がききますね。
またスプレータイプ以外ではオルトラン液剤とスミチオン乳剤を交互に使うことが推奨されています。
ですがこちらの場合は注意すべき点が2つ程あって、1つ目はアブラムシが出る前か出始めた頃に使わなければいけないこと、2つ目はアブラムシを食べてくれる他の益虫たちも居なくなってしまうということです。
特に益虫による害虫の駆除と予防は意外と効果が高いので、益虫を排除させてしまうと結構な痛手になります。
大量発生してからでは間に合わないことからもスプレータイプか手作業での除去をなるべく心がけたほうが良いでしょう。
まとめ
他には牛乳を薄めた液を散布する、片栗粉を溶いた水を散布する、木酢液を散布する、とうがらし酢を散布するなどの方法も紹介されていましたが植物への影響をまとめたデータがあまりないため、記載しませんでした。
無農薬で魅力的に見えますが、やってみるときは気を付けて行いましょう。