ウスバシロチョウは、チョウ目のアゲハチョウ科ウスバアゲハ亜科に属するチョウで、ウスバアゲハとも呼ばれています。

その幼虫は全身が黒く毛に覆われていて、いかにも毒を持っている毛虫といった外観をしています。

幼虫は実際に毒を持っているのです、ではその幼虫はどんな餌を食べているのでしょうか。

幼虫 ウスバシロチョウ 餌

ウスバシロチョウの幼虫はどんな餌を食べているのか

チョウ目のアゲハチョウ科ウスバアゲハ亜科に属しているウスバシロチョウは、翅が半透明で黒い斑紋があります。

年1回5月頃から6月頃に発生して産卵し卵のまま越冬します。

卵は2月頃から3月頃に孵化し幼虫を経て成虫となります。

チョウには珍しく、蛹の段階で繭を作る特徴を持った数少ないチョウです。

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ウスバシロチョウの幼虫は、ムラサキケマンやエゾエンゴサク、ヤマエンゴサクなどのケシ科の植物を食草としています。

卵はこれらの植物に産卵されます。

ウスバシロチョウの幼虫が食草としているムラサキケマンなどの植物は毒草として有名です。

その毒性はプロトピンなどの強い毒を全草に有しており、ウスバシロチョウの幼虫はこれらの植物を食草とすることで自分自身にも毒を持つようになります。

こうした毒性は、海水魚のフグなどと同じように体内で生物濃縮され、また成虫となってもその毒性は引き継がれていくため、ウスバシロチョウは成虫・幼虫に関わらずその体内にこうしたケシ科の植物の毒に由来する毒性を持っています。

ウスバシロチョウの幼虫の見た目は黒く全身に体毛があり、いかにも毒を持った毛虫といった姿をしています。

その見た目どおり強い毒をもっていますが、成虫となったウスバシロチョウの羽は、白く半透明です。

非常に美しい姿をしているので、一見毒があるようには見えませんので注意する必要があるようです。

まとめ

同じチョウ目である蛾などは、その幼虫も体毛がビッシリ生えている毛虫が多くいます。

また成虫の名称には「毒」という文字が使われていることが多いため、蛾の幼虫は毒を持っているイメージがしやすいのです。

しかし、ウスバシロチョウのような綺麗なチョウであっても、その食草が毒草である場合はこうして成虫・幼虫共に毒を持つこともあるようです。

見た目に関わらずしっかりとした知識をもって観察は捕獲をするようにすることが大切ですね。

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