オオスカシバは、チョウ目スズメガ科に属する蛾で、スズメガ科の蛾には珍しく夜間ではなく日中に活発に活動します。
また蛾であるにも関わらず綺麗な透明な翅を持ち、チョウやハチなどにも見間違われるほどの美しい姿をしており、蛾でありながらオオスカシバだけは好きという方も多いようです。
オオスカシバの幼虫が見られる時期はいつ頃?
オオスカシバは、毎年6月から10月頃に発生します。
日中に活発に活動するためこの時期にオオスカシバを見かける方々は多いのではないかと思います。
このオオスカシバは年2化の昆虫であるため年2回羽化します。
成虫となったオオスカシバは、6月から10月の間に産卵するため、その幼虫はこの期間内で長い間見ることが出来ます。
オオスカシバの卵は黄色で1ミリほどと小さく、そこから生まれた幼虫もほんの数ミリしかありません。
また生まれたばかりの幼虫は薄い緑色をしているため発見は難しく、実際に幼虫を見つけるには2齢以降の幼虫の方が発見しやすいようです。
オオスカシバの幼虫の特徴は、大きなもので体長10センチほどで、全体が綺麗な緑色をしています。
また、体毛は無く尾部にはアンテナのような突起が一本生えています。
クチナシに付く幼虫は主にオオスカシバの幼虫であるため、幼虫の特徴を踏まえながらクチナシの木を丹念に探すと見つかりやすいかもしれません。
オオスカシバの幼虫は、天敵から身を守るために緑色の保護色をしていると共に、より見つかりにくいように葉の表面ではなく葉の裏側に潜んでいることが多いようです。
ですので葉を上から見ても見つかりにくく、いちいち葉をひっくり返すからしゃがんで裏側から見る必要があります。
なかなか手間のかかる作業になりますので、ポイントとしては幼虫が食べた形跡をまず見つけることが大切です。
形跡を見つけたら、次は地面に落ちている糞を探します。
オオスカシバの幼虫の糞は黒く大きなもので、更に大量に地面に落ちていることが多いので、幼虫が食べた形跡を見つけたら大量の糞が落ちている場所を見つけて葉の裏側を観察することが一番の近道かも知れませんね。
まとめ
オオスカシバは成虫もとても綺麗な蛾ですが、幼虫もまた綺麗な緑色をしています。
体毛もありませんのでいわゆる毛虫のような毒々しい感じがないので観察向いている幼虫といえそうです。