オオスカシバは、チョウ目スズメガ科に属する蛾の一種です。

その名のとおり透明な翅を持ち、蛾であるにも関わらず日中に活発に活動します。

その見た目は蛾というよりも蜂や蝶に近く、全く蛾には見えないオオスカシバですが、実は羽化直後の翅は透明ではありません。

羽化直後のオオスカシバの翅にはその他の蛾と同じ鱗粉があります。

ですが、この鱗粉は羽化直後にすぐに脱落してしまうため、鱗粉つきの成虫を見るためには幼虫を育てるなどして羽化直後の成虫を観察しなければなりません。

では、どのようにしたらオオスカシバの幼虫を上手に育てられるのでしょうか。

幼虫 オオスカシバ 育て方

オオスカシバの幼虫の上手な育て方

オオスカシバの幼虫は、アカネ科のクチナシやタニワタリノキ、イカズラ科のツキヌキニンドウなどを食草としています。

3種類ほどの餌とする草があるわけですが、オオスカシバの幼虫は一度食べた草以外はその後は食べないとされていますので、実際には入手のしやすさなどを考えて庭木などでも一般的なクチナシを餌とすることがよいようです。

オオスカシバの成虫は6月頃から9月頃の間に発生します。

年2化の昆虫で、幼虫は主に6月頃から10月頃にかえて見ることができます。

幼虫の外観は全身緑色で体毛は無く、大きな緑も目を持っており、1本の尾角と呼ばれる尻尾のようなものが生えています。

幼虫を採取する場合は、こうした点を踏まえた上で、発生時期に食草とされるクチナシなどを中心に探すのが良いようです。

オオスカシバは、卵から孵化すると何度の脱皮を繰り返し、半月ほどで蛹となるための最終段階である終齢を迎えます。

終齢を迎えた幼虫は蛹となるために土に穴を掘り、土の中に繭を作って蛹となります。

蛹となった幼虫は、半月ほどで成虫となりますので、孵化から成虫までは約1ヵ月ほどかかるようです。

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オオスカシバの幼虫の餌の与え方

オオスカシバの幼虫は、一度食べた食草以外はその後食べることがありません。

ですので、最初に与える食草には注意が必要です。

オオスカシバの幼虫は大変多くの餌を摂取するため、餌の入手がしやすいものを選択する必要があります。

そう考えるとクチナシを餌とすることが良いかもしれませんね。

まとめ

蛾でありがながらも、まるで蝶のような姿をしているオオスカシバはとても綺麗な透明を翅を持っていますが、羽化直後はその翅に鱗粉があると知ると是非その姿も見てみたいものです。

餌の準備などには少々手間が掛かりますが、飼育自体はそれほど難しいものではありませんので、一度飼育してみてはいかかがでしょうか。

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