オオスカシバは、北海道や本州、四国に広く分布しているチョウ目ススメガ科に属している蛾の一種です。
ススメガ科にはクロスズメなどの蛾がおり、世界的には1200種類ほどいるといわれています。
スズメガ科に属する多くの蛾は夜行性ですが、オオスカシバはスズメガ科では珍しく昼行性で、他のススメガ科の蛾よりも目にすることが多い蛾です。
では、そのオオスカシバの幼虫はどのような草を餌として食べているのでしょうか。
オオスカシバの幼虫の食草にはどのような種類があるのか?
オオスカシバの成虫は、6月頃から9月頃に掛けて発生し、日中に活発に飛び回るため良く見かける蛾です。
蛾といっても、名前のとおり翅は透明で黄色を基調としたカラフルでとても綺麗な毛に覆われた胴体を持っているため、チョウやハチなどに間違われるような外観をしています。
その外観から蛾は苦手だけれどもオオスカシバは大丈夫という方がいるくらいです。
このように非常に美しいオオスカシバの幼虫は、主にアカネ科のクチナシやタニワタリノキ、スイカズラ科のツキヌキニンドウなどを食草としています。
いずれの植物も庭木や鉢植えなどで栽培される品種で、それを食草としているオオスカシバの幼虫は、残念ながら害虫として駆除されてしまっています。
一見可哀想ですが、オオスカシバの幼虫は、他のスズメガの幼虫と同じく大変は大食漢で一度繁殖されてしまうと、クチナシなどは丸裸にされるまで葉や花を食い荒らしてしまうため、仕方が無いようです。
オオスカシバの幼虫の食草は前記のように数種類あるのですが、オオスカシバの幼虫は、最初に食べた食草以外は食べなくなってしまう特徴を持っているため、もし幼虫を飼育する場合などは、飼育するために十分な食草を最初から与えることが大切です。
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まとめ
成虫になると大変美しい姿をしているオオスカシバですが、その幼虫はクチナシやタニワタリノキ、ツキヌキエンドウなどの葉や花を食い荒らしてしまう害虫という側面を持っています。
オオスカシバに限りませんがチョウ類の幼虫は植物の葉を食べて成長するものが多いので仕方がありませんが、駆除されてしまうのは残念ですね。