オオミズアオとオナガミズアオは驚くほどそっくりな見た目をしています。
成虫でも区別をつけるのは難しいですが二者を幼虫で判別することは可能だと思いますか?
オオミズアオとオナガミズアオの幼虫を区別する方法
最初に結論を言うと両者を幼虫の段階で区別するのは非常に困難です。
出版された本や研究所でも区別の方法に触れていなかったり、触れていても間違っていたり確証がないものがほとんどではっきりとしたものはほぼないようです。
ですがそういった研究を踏まえた上でじっくりとオオミズアオとオナガミズアオを飼育してその幼虫での判別方法を調べた人がいらっしゃったので、その判別法を紹介したいと思います。
1回脱皮した段階である二齢幼虫のときまでは判別することはかなり難しいようです。
2回脱皮したあとの三齢幼虫になると見た目に差が生じてきます。
最大の差は頭の大きさで、オオミズアオの方がオナガミズアオよりも顕著に頭のサイズが大きいそうです。
また背中にあるコブに黒い部分が多いとオナガミズアオという説もありますが、こちらは個体差ではないかという検証は済んでいないため要注意です。
また前頭と副前頭が縦に長いという特徴もあるそうですが、こちらは判別がとても難しいですね。
食性による見分け方はできる?
主にオナガミズアオの幼虫はハンノキの葉を食べ、オオミズアオはバラ科やブナ科やカバノキ科など色々な葉を食べると言われています。
しかしオナガミズアオもオオミズアオが好んで食べるバラ科のサクラも食べたとする話もあるそうで、サクラを食べたからオナガミズアオ、ハンノキを食べたからオオミズアオと判別することは確実ではないとのことです。
ただやはり成虫は幼虫が好んで食べる葉に産卵しますし、大体ハンノキで見かければオナガミズアオです。
それ以外であればオオミズアオと判別しても確実ではないですが確率が高いことには間違いなさそうです。
まとめ
実際幼虫の段階でオナガミズアオとオオミズアオを判別する方法が知りたいという需要があるとはあまり思えません。
オオミズアオは普通の虫なのに対しオナガミズアオは準絶滅危惧種なのでそういった意味ではきちんと判別してオナガミズアオは大事にする必要が……あるんでしょうか?
わかりません。