様々な野生の動物でこの日本の環境で一番厳しい季節は冬ですね。
気温は低くなり、雪が降り、夜は長くなります。この季節に対応するために野生化の動物は様々な対応で越冬します。
哺乳類や爬虫類の数種類は冬眠と言う方法をとります。
冬眠をとらずに冬を過ごす動物もいます。
では昆虫の世界では冬の過ごし方はどうなのでしょうか?
モンシロチョウの冬の過ごし方はどうするのでしょうか?
調べて行きたいと思います。
モンシロチョウの青虫の冬の越し方
モンシロチョウの冬の越し方は成虫では冬は越さずに、幼虫で冬を越します。
モンシロチョウは年に3回から4回産卵するのですが温かい時期なら3、4週間で産卵から成虫までを過ごせますが晩秋、11月頃に産み付けられた卵から孵ってしまった幼虫は大部分が蛹になって冬を超すようですが一部には幼虫のままで冬を超すものも居るようです。
飼育下でも11月に蛹になった幼虫は翌春まで羽化しませんが、温かい部屋においておくと冬の間でも羽化してしまいますので、蛹になったら飼育ケースを外に出し外気に触れさせましょう。
蛹には一日から一週間の間に霧吹きで水を吹きます。乾燥を防ぐためです。
もし冬の間に蛹が羽化してしまったら、元気な個体の場合はそのまま虫かごで飼ってもいいし危険がなければ部屋で放し飼いにしても問題ないでしょう。
ただし夜間は早めにケースに入れダンボール等で多い飼育ケースを暗くして上げましょう。
成虫の餌は蜂蜜を薄めた物を与えます。
成虫の寿命は10日から2週間くらいですので長生きはしないものと思っていてください。
まとめ
モンシロチョウは成虫では冬を越さず、蛹で冬を超すか幼虫のまま冬を超す事がわかりましたが、殆どのモンシロチョウは蛹で冬を超すようです。
モンシロチョウの寿命は卵から成虫まで約2ヶ月くらいです。
卵で1週間、幼虫で約1ヶ月、蛹で2週間、成虫になって10日から20日間だそうです。
これは温暖期のモンシロチョウのサイクルですが冬になると、蛹の期間が暖かくなるまでというふうに延長されるのはとても不思議ですね。
そんなモンシロチョウの不思議さを秋から冬にかけて飼育して観察してみてはいかがでしょうか。